第116回歯科医師国家試験より出題基準が変更になりますが、その基準について厚生労働省より主な改善の概要が公表されました。(以下、内容を抜粋)
Dr.'sではこの基準をもとに講義を進めております。
制度改善の項目 |
平成24年4月 (平成26年(第107回)) |
平成28年 (平成30年(第111回)) |
令和3年3月 (令和5年(第116回)) |
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出題数 (必修問題) |
現行通り365題 (70題) |
360題 (80題に増加) |
360題 (80題) |
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出題内容 (全体) |
高齢者等への対応に関する出題、歯科疾患の予防管理に関する出題、社会保障制度に関する出題、口腔と全身疾患との関係に関する出題、救急災害時の歯科保健対策・法歯学に関する出題を充実。 |
将来を見据え、社会情勢の変化に合わせて、次の項目の充実を図る。 ・高齢化等による疾病構造の変化に伴う歯科治療の変化に関する内容 ・地域包括ケアシステムの推進や多職種連携等に関する内容 ・口腔機能の維持向上や摂食機能障害への歯科治療に関する内容 ・医療安全やショック時の対応、職業倫理等に関する内容 |
近年の歯科医療を巡る状況や歯学教育の教授内容を踏まえ、前部会報告書で充実を図るとした内容に加え、次の項目も出題を行う ・歯科医師として必要な、和漢薬を服用する高齢者や全身疾患を持つ者等への対応に関する内容 ・医療のグローバル化に伴い、歯科医師による国際貢献がこれまで以上に求められている現状を踏まえた国際保健に関する内容 |
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合格基準 | 必修問題 | 絶対基準での評価を継続 | 絶対基準での評価を継続 |
絶対基準での評価を継続 出題内容に即した形式を柔軟に選択できるようAタイプに加えてX2タイプを採用 |
一般問題 臨床実地問題 |
受験者の質の変動に左右されず、歯科医師として具有すべき知識・技能を有している者を適切に評価すべき。 | 受験者の質の変動に左右されず、歯科医師として具有すべき知識及び技能を有している者を適切に評価するために採用している現在の方法を継続。 |
現行の出題数と形式を引き続き採用し、タクソミーの高い出題を一層推進していく。 現在の3領域別の合格基準を見直し、総論と各論の2領域別に合格基準を設定する。 |
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禁忌肢問題 |
従来通り運用 偶発的な要因で不合格とならないよう配慮 |
禁忌肢を含む問題は出題を行わない。 患者に対して重大な障害を与える治療や手技、ショック時等の緊急時における誤った対応、法律に抵触する行為、職業倫理に反する行為等に関する内容は今後も内容を充実させた上で、引き続き出題。 |
出題を行わない | |
必要最低点 | 歯科医師国家試験の領域を構成するグループ別に必ず得点しなければならない最低点を設定すべき | 他の合格基準で歯科医師として必要な知識及び技能については確保されており、今後は運用を行わない。 | 運用を行わない |
幅の広い出題を可能にするため、午前の冊子、午後の冊子ともに必修問題・一般問題・臨床実地問題を均等に出題させる。
現在 | ||
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出題数 | ||
必修問題 | 80問 | |
一般問題 | 180問 | |
臨床実地問題 | 100問 | |
合計 | 360問 |
試験日 | 試験区分と試験時間 | 合計時間 | |
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1日目 | A (135分) |
B (135分) |
4時間30分 |
2日目 | C (135分) |
D (135分) |
4時間30分 |
出題内容 問題数 |
必修問題・一般問題:合計65問 (1問当たり約65秒) 臨床実地問題:25問 (1問当たり約2分40秒) |
5つの選択肢の中から1つの正解を選ぶ形式
5つの選択肢の中から2~4つの正解を選ぶ形式
5つの選択肢の中から複数の正解を選ぶ形式
6~10の選択肢から1つの正解肢を選ぶ形式
医薬品の処方(用法・用量等)や検査値等、数値を計算により解答させる形式
治療手順等を正しい順に解答させる形式
一般問題(必修問題を含む)を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、以下の全てを満たすことが必要。
① 領域A(総 論)
② 領域B(各論Ⅰ~Ⅲ) ③ 領域C(各論Ⅳ~Ⅵ) |
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① 領域A(総 論)
② 領域B(各論) |
相対基準 受験者の質の変動に左右されず、歯科医師として具有すべき知識及び技能を有している者を適切に評価するために採用している現在の方法を引き続き採用する。 |
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③ 必修問題
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絶対基準 必修問題は、歯科医師として必ず具有すべき基本的な最低限度の知識・臨床能力を有する者を識別する目的で出題されており、引き続き絶対基準での評価を継続する。 |
厚生労働省のページ